かぐや姫は未来の月からやって来た

2023年3月 特別上映

Trailer

Story

海の向こうに月が沈む 寄せては返す波
それは月と地球のハーモニー

物語の舞台は美しい南の島・与論で展開する

2080年、人類は月面に観測基地を設け、資源の開発を進めていた。
若月かぐや(鎮西寿々歌)はこの月面基地で地質の調査、研究を進める日本の若き研究者。
サンプル採取を行っていた彼女は異常現象によって2020年代の日本へとタイムスリップしてしまう。
彼女は島で暮らし始め、陶芸家として新しい人生を歩み始めていた。
そんなとき、島を訪れた科学者・石作皇次(寺坂頼我)と出会い、心を通わせるようになった…
SF仕立てのストーリーと並行しながらアルテミス計画で再び注目を集める月の今を「はやぶさ」の元プロジェクトマネージャ・JAXA川口名誉教授が解説します。

Schedule

2023年3月(以下日時)、バンドー神戸青少年科学館で特別上映することが決定いたしました。

バンドー神戸青少年科学館
〒650-0046
兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目7-6
TEL:078-302-5177 / FAX:078-302-4816

Cast

若月かぐや役

鎮西 寿々歌(ちんぜい すずか)

鎮西寿々歌
2009年、NHK「天才てれびくんMAX」で芸能界デビュー
NHK朝ドラ「べっぴんさん」
関西テレビ「大阪環状線」主演
NHK「ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!」12代目おねえさん

石作皇次役

寺坂 頼我(てらさか らいが)

寺坂頼我
映画『きさらぎ駅』飯田大輔役
映画『ウルトラマントリガー エピソードZ』
テレビ東京系『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』主演
2018年 初主演映画「BD〜明智探偵事務所〜」井上一郎 役
(名倉良祐監督)

月面基地リーダーの声

片平 敦(かたひら あつし)

片平敦
気象予報士、防災士、航空無線士
関西テレビの夕方ニュースに出演 平時は楽しく分かりやすく、災害時には命を守る解説を心がけ、関西を拠点に地元密着の「天気の町医者」を目指す
趣味は天体観測、飛行機など

解説

川口 淳一郎(かわぐち じゅんいちろう)

川口淳一郎
宇宙工学者、工学博士
専門はシステム制御論、アストロダイナミクス(応用飛行力学)
JAXA「はやぶさプロジェクト」のプロジェクトマネージャとして幾多の困難を乗り越えプロジェクトを成功させた
現在はJAXA名誉教授

Making

「月の音ってわかる?」劇中で石作皇次が若月かぐやに語りかけます。
実はこの言葉、10年前に監督から私に投げかけられたものでした。
その答えは作品で…

さて、音楽ストリーミングサービスでも3Dオーディオがはじまり、大阪関西万博も控えているこのタイミングでのプラネタリウム番組。
監督からは「月がもたらす音」「音だけでストーリーがわかるラジオドラマのような立体感」という要求。
この2つのキーワードが音響制作のキーポイントになりました。

簡単に(!)言われたもののなかなかのハードルです。
今回はドルビーアトモスで製作する事になりましたが、さてどうした物か。
一口に3Dオーディオと言っても録音方法も再生環境も色々ですし、この先どれが主流になるのかわかりません、ある意味正解はありませんので正直「やったもん勝ち」の世界、色々と実験をさせて頂きました。

与論の音を再現するには?と、陶芸工房の庭先で風の音に耳をそばだてるおじさん2人。
監修の尾久土先生が「行動が面白い」と笑っておられました。

南洋独特の植物の葉の厚さが要因の特徴的な風の音、干潮時、リーフの外と中で二種類の波音が重なる独特の音、虫や鳥の声…
「世界の持続可能な観光地トップ100選」の与論島ですが、景色だけでなく、 音も楽しんでもらえれば幸いです。

(音響効果/整音担当)シャガデリック中嶋、小野

CG

全天周映像を制作する場合、最初からドームを使って制作するわけではないので、微妙な角度や距離感、見え方など、実際にドームで投影されるまで確認できないことが難しいところです。

しかしそれは同時に楽しみでもあるわけですね。
未来の「月面基地」ですが 、 強い放射線や微隕石から人や機器類を守る為、全体にレゴリスを覆いかぶせたり、地下に施設を作ることが多くなるかと思います。

しかしそれでは基地が目立たなくなる為、今回の制作ではあえて露出している部分を多くしました。

(CG担当) 池下 章裕

科学イラストを手掛けるスペースアートクリエイター
JAXAの依頼を受けて制作した小惑星探査機「はやぶさ」 のイラストは有名

月の科学

太陽系の大航海時代を実現する
深宇宙港構想

宇宙という冒険の海へ

15世紀には航海技術が進み金や香辛料を求めて、ヨーロッパからアジアをめざし多くの航路が開拓されました。
大航海時代の始まりです。

宇宙開発は、1969年に宇宙飛行士を月まで運びましたが、有人宇宙飛行はそのコストの大きさから停滞しました。
アポロ計画以降1970年代は宇宙を探るためにボイジャーやガリレオ、カッシーニなど多くの無人探査機に観測機器を搭載し、大規模なミッションが計画されました。

今は、火星や小惑星に着陸して調査し、サンプルを地球へ持ち帰るというフェーズです。
2010年、日本は無人探査機「はやぶさ」そして「はやぶさ2」は深宇宙の天体、小惑星からサンプルリターンを達成しました。

宇宙には火星や小惑星、そして月も、まだまだ探査が必要な場所はたくさんあります。
数多くの探査機を宇宙に展開し太陽系の成り立ちを調べること、そして新たな資源開発につなげることは急務となっています。
人類は太陽系規模で資源の利用をはかろうとしているのです。

21世紀は太陽系を航海する大航海時代へ突入したといえるのではないでしょうか?

宇宙開発の未来

地球を起点としてロケットを打ち上げるのは未だ非常にコストがかかります。
近い未来において宇宙港を建設することが探査衛星の打ち上げコストを下げ、太陽系の科学探査を大きく進め、その結果、よりよい世界の実現につながります。

この深宇宙港は太陽を起点とし太陽、月、地球の重力が均衡する地点、ラグランジュの均衡点に建設します。
ここに工場プラントを設けて探査衛星を制作し、火星や小惑星、彗星など深宇宙の探査ポイントに向け出発させるのです。

探査衛星計画で一番コストが高いのはロケットの打ち上げです。
つまり地球の強大な重力を振り切る費用です。

深宇宙港では発射コストはほぼゼロですので同じ費用ではより多くの探査衛星を飛ばすことが可能となるのです。
SFの世界でしかなかった太陽系を相手とする大航海時代のためにも深宇宙港のような宇宙の拠点作りが必要な時代となってきたのです。

居住モジュールと深宇宙港間シャトル

工業モジュールとモジュール間シャトル

深宇宙港

深宇宙港から衛星を放出

深宇宙港と地球からのシャトル

深宇宙港全体

ロケ地

与論島

すばらしい与論の景色と星空。
潮騒はここでしか聞けないリーフと砂浜の波音がミックスされた素晴らしいハーモニー。
海は人の心をきれい洗い出すような透き通る「青」。

月面 (名古屋)

コニカミノルタプラネタリウム満天名古屋で特設スタジオを展開して撮影。
プラネタリウム館をバーチャルスタジオとしてVR撮影を行ったのは世界初。
(コニカミノルタプラネタリウム調べ)

制作

  • 関西テレビ放送株式会社
  • コニカミノルタプラネタリウム株式会社

協力

  • 与論町
  • 和歌山大学観光学部アストロツーリズム研究室
  • 株式会社ビクセン

主題歌

  • 「月を盗む」元ちとせ